フリーランスや業務委託などの働き方が認められている現在、軽貨物運送は自動車運転免許があれば成約なく誰にでもできる仕事になりました。人手不足の運送業界において、軽貨物運送ドライバーの参入障壁が低くなったことはとても良い出来事です。ですが、ものごとは良いことだけというわけにはいきません。それは軽貨物運送ドライバーにおいても例外ではなく、現に問題が発生しています。それは「軽貨物ドライバーによる交通事故発生数の増加」です。一般的な運送ドライバーは第二種自動車運転免許を取得し、所属している運送会社から安全教育をうけるので交通事故数は少ないです。しかし軽貨物運送ドライバーは黒ナンバーを取得すれば、第一種普通自動車運転免許で始められます。また自動車運転歴が浅くても関係なく始められるので、未熟な運転スキルの軽貨物運送ドライバーも多数散見している状況です。更に稼ぐ事を意識するあまり、無謀な運送スケジュールを設定するなどの、ずさんな運行管理も常態化しています。そうした軽貨物ドライバーの負の側面を払拭すべく、警察行政による指導や、民間団体による啓発が実施されています。安全な運送を実現する為には、まだまだ時間と予算が必要なようです。